蛇ノ目の記

技術のことも。そうでないことも。

再び、劇場版 響け!ユーフォニアムを観てきた

劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ新宿ピカデリーで観てきました。

2回連続で技術と関係ない話というのは如何なものか。 申し訳程度にそれらしい話をすると、観た回が22時05分という遅い時間帯だったため、それまでファミレスでDjango Girls Tutorialをやっていた。ディレクトリ構成を会社で覚えた構成にするなどアレンジして進めている。

2週続けて観た理由は今週のフォトセッションが田中あすか先輩達3年生組だから。これに尽きる。

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香織先輩もかわいい。ほくろがポイント高い。

せっかく2週続けて観たのだから、もう少し真面目に書きたい。前回、今作は久美子とあすか先輩の物語だと書いた。そこでは久美子の姉、麻美子の話を書き漏らしていた。これについてもやはり物語る亀さんが触れているのだが、あえて自分の言葉でまとめたい。

久美子がユーフォニアムを始めたきっかけは吹奏楽をやっていた姉、麻美子への憧れにある。しかし麻美子は高校に入ると、大学受験を理由に吹奏楽から離れてしまう。今作では、好きなことを続けることができなかった自分への後悔を久美子に打ち明ける。「後悔するような選択はしないでほしい」。これはその後、姉と同じ理由で全国大会の舞台から去ろうとしていたあすか先輩に、久美子が向ける言葉でもある。つまり、久美子にとってあすか先輩は、"一緒に演奏することができた"というあり得たかもしれない姉の可能性でもある。だから、久美子は他の誰よりも、あすか先輩と演奏したい。

久美子は姉が家を出ていった後、自然と涙するほどに実は姉を慕っていた。そしてあすか先輩にはあり得たかもしれない姉の可能性を見出すことができる。一方、あすか先輩は久美子を"ユーフォニアムのような子"と表現する。言うまでもなくあすか先輩はユーフォニアムへの想いはあまりに深い。互いを自分の大切な存在と重ねる二人の関係を百合と言うほか何があるのか。「こんなにユーフォニアムらしい子がいるなんて」あすか先輩が久美子にそう伝える川辺のシーンは実質、告白だ。さらに「自分はユーフォニアムらしくないと思っている」と、自分に無いものを相手に見出す。これが百合ではなかったら何が百合なのか。某ライムスター宇多丸めいた表現をするなら、この百合感は文句なく5億点

渡り廊下で、全国大会の舞台に引き留めようとする久美子に冷たい言葉を向けたあすか先輩の内側を今も考えている。諦めることを自分に受け入れさせるために相手が傷つくとわかっていることを言う、そんな自分勝手さに彼女自身も傷ついているかもしれない。これまでもそうだったのではないか、とかそんな感じに。田中あすか好きの行き過ぎた思い入れだ…。

前回買ったパンフレットから、駅ビルコンサートの絵コンテは山田尚子であるという情報を得たため気合を入れて観ていた。いきなり細かい話をするが、麗奈の耳にかけた髪が耳から落ちる、というカットがある。観ていてここには心底はっとした。体の動きだけでは伝わらない躍動感みたいなものかもしれない(高坂麗奈と誕生日が同じで、謎に好感度が高いというのもある)。

そして駅ビルコンサートの見どころは晴香部長のソロだと思っている。部長でありながら普段はそこまで目立たない彼女のサックスソロ、その頑張りが本当に表情に出ている。吹奏楽の楽器としてはサックスとトランペットが好きなので、それもあるかもしれない。

と結局、今回も山田尚子推しをしたところで締めとする。