年の瀬なので今年を振り返ってみる。という去年とまったく同じ書き出し。
仕事、Pythonコミュニティ、推し活(とアイドル現場)という3つの観点でまとめていく。
仕事
記憶に新しいのは初めてVue+nuxtに触ったこと。Vueについては『手を動かして学ぶ!Vue.js』を読んだあとMarkdownエディタを書く程度の経験しかなかったし、nuxtに至ってはなにもわからない状態からの挑戦になった。コンポーネントの概念とかもまったくわからず、ペアプロとかして教えてもらいながらの実装をしていた。正直、今でもまだ仕組みとかを全然理解できていないので、チュートリアル触ったり、また案件で出会う機会があればそれを通して理解を深めていきたい気持ち。
また、6月頃には『WEB+DB PRESS vol.117』から開始されたビープラウドメンバーによる連載企画『現場のPython』、その第一回を担当した。タイトルらしく、実際に案件で使われている設定をベースにしながらFlake8やmypy、blackの解説をするという内容。
他にはとある案件で2017年以来3年ぶりの改修案件をやって、その中でSQLと戦ったりSQLiteとMySQLの仕様の違いに苦しめられたりした。端的に言えば、デフォルトでの日時の精度や文字列結合の方法の差異にやられていた。社内勉強会向けには資料を作ったので、それをベースにここでも一回まとめておきたい、と思っている。そのうち書きたい。Djangoのユニットテストでの扱いも違うのよな。SQLiteはテストケースごとにテーブルが暗黙的にTRUNCATEされるのに対し、MySQLはDROPで明示的にTRUNCATEしないとIDが引き継がれてしまう。IDを比較するテストを書いていて、ユニットテストで使うDBをSQLiteからMySQLに変えるとまずここで落ちる、とか。そんな感じ。
Pythonコミュニティ
しれっと運営スタッフに入っている『みんなのPython勉強会』(stapy)で2月に「推し×IT」をテーマにした。知り合いやTwitterで反応してくれた方、他のイベントのLTで面白いことをやっていた方に声をかけ、stapy史上最もカオスな回となり、最高に楽しかった。来年もどこかでこういうイロモノ企画をやりたい。
オサカナスケジュールbot、改修しないとなー。
2017~2019年にかけてPyCon JPスタッフをやっていたが、今年はカンファレンスそのものに参加せず。個人的にPyCon JPに限らずオンラインイベントにあまりノレないところがあって、どうしても足が遠のいてしまう。オンラインだから遠のくもなにもないわけだが。
COVID-19のせいでオンラインにせざるを得ない情勢にあることは重々承知しているが、やはりイベントごとの肝は「現場の空気感」にあると思っていて、その空気感があるからスタッフとして活動するのが楽しいし(特に当日の仕事は文化祭めいた忙しさがあってとてもよい)、足を運んだからにはいろいろ聴かないと勿体ないと感じて少しでもでも興味のある発表は見ておこう、となる。家にいながらにして発表を見れるのは楽なはずなのに、むしろカンファレンスそのものから遠ざかってしまうという矛盾がある。リモート開催に対応できない古い地球人なのかもしれない。
推し活
今年から始めた『推し活まとめ』と『アイドル現場まとめ』の一覧は以下。
月刊アイドル現場まとめ カテゴリーの記事一覧 - 蛇ノ目の記
実は、Pythonカンファレンス活動を抑えたのは推し活に専念するという側面もあった。そして去年の年末まとめで書いたようにスプレッドシートでもまとめを開始したことにより、如何に全集中したかが明らかとなった。関係ないけど鬼滅は未履修。しゃかまオタクなので流行ってしまうと近づけなくなる。
来年からはチケット整理の意味合いも含めてスプレッドシートで管理しようと思う。
スプシを確認したところ現場参加状況は以下のように集計できた。
※ 集計結果にはピンチェキ発売なども含まれているので、純粋なイベント参加回数ではない。
sora tob sakana: 78回(中止: 7回)
ヤなことそっとミュート: 6回(中止: 1回)
PANDAMIC: 5回
Maison book girl: 4回(中止: 1回)
nuance: 4回
tipToe.: 1回
MIC RAW RUGA(laboratory): 1回
合計: 99回(中止: 9回)
オサカナ現場のおよそ1/10がCOVID-19に潰されていることになる。つくづく許し難い。来年こそ滅んでくれ。
今年は多くのオサカナのオタクと知り合うことができ、9月6日までもそれ以降も有志による風花ちゃん生誕祭やuntie鑑賞会などで度々顔を合わせている。どうやら1/26の福岡遠征が契機になっているようで、日帰りで来るヤバイやつと認識してもらえたらしい。あの頃の熱量が懐かしい。Cyberpunk 2077に登場するブレインダンスで、当時の自分を追体験したいし、今までの定期公演やTIF、ラストライブを永遠に再生していたくなる。
推し活をまとめたスプシを眺めていると、オサカナがいた頃を思い出してしまって気持ちになってしまうのはどうしても避けられない。そんなメンタルなので『透明な怪物』や『おやすみ』を聴けない。『WALK』なんかもう無理すぎる。先日、オサカナのオタクたちと『untie』鑑賞会をしたんだが、涙腺がやられすぎてしまった。多分一人で観てたら第一部の入りのSEから泣きっぱなしになっていたに違いない。
『untie』繋がりで言えば、クラウドファンディングが凄まじい盛り上がりを見せたことも思い出深い。支援者一覧をスクレイピングして増加の推移を可視化していた。
オサカナ最後の夏にオサカナへの気持ちと風花ちゃんへの感情を詰め込みまくった怪文書を寄稿した同人誌に参加できたのもとてもよかった。主宰してくれたうつんさんありがとうございます。情勢がマシになったらおさかな本メンバーで打ち上げしましょう。
8/30にはオサカナの最初で最後のZoom特典会が開催された。3/23からおよそ5ヶ月ぶりに風花ちゃんと話すことが叶った日だった。合計で5分という短い時間だったが、おさかな本を書いたことを話したり、近況を聞いたり、自分の気持ちをなんとか1分にまとめて伝えたりできた幸福な時間だった。おさかな本を話題に出したら、ちょうど事務所に届いていて脇に置いてくれていたのがとても嬉しかった。あれから風花ちゃんと自分の時間が止まっている、と書くと気持ちになってしまってよくない。
『untie』からそろそろ4ヶ月が過ぎようとしている今でも時折、「ただ生きているだけ」みたいな虚無感に囚われることがある。
ヤナミューの『Afterglow』じゃないが、sora tob sakanaが白煙の向こうに去っていった瞬間から、半分どころではなく四分の一くらいになってしまった。29年間生きてきた中でsora tob sakanaと神﨑風花ほど、自分の気持ちを向けた存在は無かっただけに、余りにも巨大な空白が生まれた。きっとこの空白は何かで埋められるものではないので、代わりを探すことはせずに他の何かで空白から目を逸らしたりつらみをそっとミュートしたりする生活をしながらも、オサカナを聴いたりライブの映像を観て空白と向き合う時間を作っていこうと思う。sora tob sakanaと神﨑風花に出会う前の自分に戻ることはもうできないので、sora tob sakanaの不在と上手く付き合っていきたい。
2021年もよろしくお願いします
仕事やPythonコミュニティで顔を合わせるPythonistaの方々、現場で会うオタク各位、2021年もよろしくお願いします。